【英語(他言語)の看板(屋号)のメリットデメリット】
開業の際、屋号を付けるのは、本人の自由ですから、どんな言葉をつけてもいい、とは思うのですが、
集客において、他言語の屋号を付けることのメリットもデメリットも知っておいてほしいと思います。
他言語って書くと面倒なので、以下ざっくり「英語」として書きますが、「フランス語」も「ドイツ語」も「中国語」でも、「日本語じゃない言葉」として認識してください。
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こちらの看板。
私が運営するシェアオフィス2Fに入っているマッサージ屋さん。
メリットは、外国人の方がめちゃめちゃ来る!!
なぜなら、英語だから。
日本語に溢れる日本で英語で書いてあるから、目に留まるんでしょうね。
逆に日本人でも、海外に行って「ラーメン」とか「日本料理」とか(笑)書いてあったら、ホッとして入ったりするじゃないですか。
そういう感じかなと。
逆にデメリットとしては、日本人はほぼスルー・・・
日本人にとって、まだまだ英語は他の国の言葉。
はっきり言うと
「模様」
の一部でしかない。
Tシャツとかにも英語のロゴ、入っているもの、沢山ありますよね。
でもそれがおかしいとか思わない。
むしろカッコイイとかオシャレと思っている。
でも外国人が「いい日旅立ち」とか「太陽」とか漢字のTシャツ着てたら「え?」って思って目に留まりますよね。
つまり「日本人は日本語に目が留まる」ということ。
日本語は表意文字。英語は表音文字(音を表す)のに対し、日本語には文字を見て意味がわかる、という特徴があります。
ですから、英語で書くと「文字」「柄」「意味は理解できない」となってしまうのです。
このマッサージ屋さんも、「外国人より日本人に来て欲しいんだけどなあ」って言いながら、上記のことを説明して看板を変えたらと言ってアドバイスしているんですが、2、3年そのままで、ずっと同じことでボヤいてはります。
(経営で言ったら、せっかく外国人のお客様が多いので、そこに特化したらいいと思うんですけどね)
ですので、屋号を付けるとき、他言語にされるのは自由です。
でもそれなりにデメリットがあることを知ってください。
あと、すごく単純な英語「ハロー」「フラワー」などであればまだマシですが、「ドイツ語だと○○、日本語だと××という意味なんです」って付けたがる人も多いと思うんですが(それも本人の勝手ですが)、日本人に聞きなれない言葉であれば、それ以外の言葉で代替され、屋号はしばらく浸透しない覚悟でいること。
例えば、「希望」という意味のドイツ語「Hoffnung」(ホッフヌング)とつけたとしても、まず浸透しないでしょう。
雑談で「なんて読むんですか?」と聞かれて「ほっふぬんぐですよー」と応えても、私なら3秒で忘れる自信があります(笑)
まだ「HOPE」のほうがいいかな・・・
日本人に縁のない言葉だと残念ながら
「あの、ドイツの雑貨のお店がさ~」
「あの駅前の黒いお店あるじゃん」
「日本語だと希望っていう意味らしいんだけどさー、ドイツ語で、正式名称忘れちゃった」
みたいな会話になると思います。
ドイツ人がターゲットなんです!というのであれば、全然OKですが、ドイツの輸入雑貨の取扱店で、ドイツ語が好き、という程度であればあんまりオススメしません。
繰り返しますが、屋号を何にするのかは自由です。
でも、どんな人に来て欲しいのか、を考えないと、こんな些細なことでお客様を逃してしまうこともあります。
このマッサージ店の方のようにね。
これも店舗ディスプレイの技術の一つです。
何をやっている店なのか、雑貨店なのか、美容院なのか、カフェなのか、外観だと分からない。
よく言うとオシャレなお店が増えているからこそ、看板で何屋さんなのかぱっと分からないと入ってもらえないということがおきます。
(だって雑貨屋かと思って入ったら、カフェだった、というならコーヒー頼んで出て行けますけど、美容院だったらちょっと恥ずかしいじゃないですか)
なので日本人をターゲットにしたいけど、どうしても他言語で屋号&看板を作りたい!というのであれば、副題として○○のお店、とか○○の雑貨などを「日本語で」付けること。
これがとても大事です。
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