こんにちは!小売店コンサルタント、小林れいです。
クレームについてのお話しが意外と好評だったので、続けます。
私が困った例でのクレームです。
以前勤めていた百貨店でのエピソード。
衣類についてだったのですが、「サイズが合わない」というクレーム。
50代位の女性でした。
「あ、そうでしたか!すぐにサイズ見てきますね!」
と私はバックヤードへ。
ご希望のサイズはありました。
よかった。
当然お客様へのお答えは、合うサイズに交換する、というもの。
だけど、それでは不満だといわれます。
「交換すればいいってもんじゃないのよ!」
お怒り気味・・・。
ええええ?言っている事が分からない・・・
それを横で見ていた先輩がすっと出てきてくださいました。
「申し訳ございません。何度もご足労頂いてしまって・・・もう一度私がお伺いしますね」
と引き取ってくださいました。
その後、先輩といろいろお話しし、最後は和やかに交換したサイズの服を持って帰られました。
そして先輩から言われたのが
「どんなクレームでも、こちらに否がないと思われる時でも、最初にお詫びの言葉を言わなきゃだめよ」
そうです。
私は、「サイズが合わない」→即交換
と、ご足労頂いたことに労いもお詫びもせずにバックヤードに走ってしまったのです。
元はと言えば、こちらのスタッフが販売時にご試着を勧めなかったなど、不備もあったと思います。
そしてわざわざ交換にきて下さったのに、申し訳ございません、などの言葉も無く。
ですから「サイズが合わなかった」ことにお怒りだったのではなく、私の言葉不足へのお怒りだったのですね。
このときは先輩が居てくださったので良かったですが、お1人でお店をされる場合、こういったことで大切なお客様を1人なくしてしまうかもしれません。
稀に理不尽なこともありますが、真摯に耳を傾け、お詫びを言う事。
それで大概のことは許していただけるはずです。
人間ですから、時にはミスがあったり、過ちがあるもの。
完璧に防ぐのが理想ですが、やっぱりおきてしまったときは、きちんとお詫びをしましょう。
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